タトゥーインクとMRI。。。
KANです。
先日、お客さんからこのようなメールが来ました。
「以前そちらで入れて頂いたのですが、
病院でMRI検査を受けたく
インクの種類や内容物などによっては
検査が可能と言われ、
インクのメーカーや金属粒子の有無が分かれば
教えて頂きたいです。」
自分も人間ドックでMRIに入って7年経ちました。
↑当時の体験ブログです。
せっかくなので今日は
タトゥーインクとMRIについて、
久しぶりに掘り下げてみようと
思いますので、お付き合い下さい。
1)タトゥーインクの成分は?
タトゥーインクの主な成分は水。
それに顔料とアルコール、
グリセリンなどを混合して作られます。
粗悪なインクの顔料に
重金属が含まれるものがあり、
それがMRIに反応する可能性がある
と言われている訳です。
2)MSDSってなんだ?
ストローカーで使用するインクについては、
メーカーが化学物質安全性データシート
(Material Safety Data Sheet/略称MSDS)
を開示しています。
MSDSとは、化学物質や製品に含まれる原材料などを
安全に取り扱うために必要な情報を記載したもの。
インクメーカー名にはモザイクを入れてありますが、
例えば、こんな感じです↓
グーグル翻訳しながら、分かる範囲で訳しますと…
2.成分情報:
当社の製品は、主に有機顔料、蒸留水、ウィッチヘーゼル、
アルコールで構成され、有害物質であるとは考えられません。
3.取扱い及び保管:
水ベースの顔料であり、適度に涼しく、
乾燥した場所に保管し、凍結を避けること。
4.物理的および化学的性質:
外観:液体
カラー:それぞれあり
水への溶解度:分散性
5.安定性と反応性:
安定的な化合物であり、水が含まれているため、
危険な重合は起こりません。
6.規制情報:
この製品は、有害物質であるとは考えられません。
この製品は包装およびインク成分を完全に遵守しています。
安全規制のためのガイドラインや勧告に準拠して製造されています。
・防腐剤を含みません。
・発がん性、変異原性、生殖毒性物質を含みません。
・有効期限を表示し、医療グレードで密封されたボトルで供給されます。
・ボトルは、追跡可能なロット番号のラベルが付いています。
・重金属テスト済。
・許認可を受けた研究所でテストされています。
ビーガンセーフ:動物副産物を含まない顔料です。
重金属テスト済みで、1PPM(百万分の1)の検出限界以下です。
アルミニウム、砒素、ベリリウム、
コバルト、クロム 、ニッケル 、鉛、
アンチモン 、セレン、チタン 、水銀
メールいただいたお客さんには、
使用したインクの成分を伝え、
上記のデータを病院に見せてくださいと
ご返信差し上げたのですが、
この機会に自分も、
MRIを行ういくつかの病院へ
電話で問い合わせしてみました。
3)MRIでの反応基準が知りたい
内容はこう。
「MRIを受けたいんですが、タトゥーがありまして。
使用されたインクに含まれる重金属は
1PPM以下=0.0001%以下とのことです。
MRI機器で反応するかどうか
教えていただきたいのですが。」
受付の方では
詳しくわからないとのことでしたので、
放射線技師の方と直接
お話しさせていただきました。
その病院ではどうやら基準など
把握されていないようで、
MRI製造メーカーからもデータ等は
提供されていないとのこと。。。
結果、
「これ以上金属が含まれていると危険」
というデータや基準を知ることは
出来ずじまいでした。
でも成果もありましたよ☆
タトゥーが入っているからMRIはダメ!と
言われた7年前でしたが、
どの病院も同意書にサインしてもらえれば
検査可能です!との回答を得られたこと^^。
少しづつですが、
安心できる環境になってきましたよ。
ストローカーで施術された方で、
MRI検査を受ける際、
資料が必要でしたら提供いたしますので、
お申し付けいただければと思います(_ _)
なにはともあれ、健康第一。
自分もそろそろ健康診断に行かなきゃ。。。
長文お付き合いいただき、
ありがとうございました!
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