シュンスケ発進◎
KANです。
本日はご報告ブログ。
昨年晩夏にストローカーの門をたたき、
彫師になるべく勉強してきたシュンスケ。
明日11月15日大安をもちまして、
正式に彫師として皆様の前へ
立たせていただくこととなりました。
自分の息子と同い年。
若さゆえに
この仕事の深い部分まで話しても
初めはきっと
チンプンカンプン(笑)だろうと思い、
彫師みんなでじっくり焦らず育ててきました。
シュンスケへ。
見習い中も社会勉強を積むべく、
スタジオ勤務の後朝方までアルバイトへ。
自ら追い込んだことは
これからきっと支えになると思う。
やっとスタート地点、
これからもしっかり追い込め。
先輩からの厳しい言葉も
ヘソを曲げず受け入れ吸収できる。
素直で気が利く性格は大きな武器だ。
当たり前と思っているかもしれないけど、
それさえ出来ない大人たちもいる。
絵も彫りもたくさん練習をした。
毎日毎日よく描き、よく彫ったな。
温かい声をかけてくれた人たち、
そして肌を貸してくれた人たちには
心から感謝を。
歳を重ねて実感しているのですが、
彫師という仕事は
スタジオにこもりがちで
世間との接点が決して多くない職業の
一つだと思います。
ゆえに個人プレーに走りがちで、
成功は自分の手柄、
失敗は自分以外の誰かのせい(笑)、
そんな風に考える者もいました。
「彫れればいいじゃん?」
「自分が好きなものを彫りてぇ」と
キャリアを重ねれば重ねるほど
お客さんの気持ちを差し置いてゆくのが
すごく悲しい。
そういう態度や眼は
実はお客さんに伝わっていますから、
もっとタチが悪い。
これらを彼にどうわかりやすく伝えるか?
これが一番難しくて、時間をかけた部分。
イズムはきっちり理解させたつもりです。
自分KANからみて
技術的にも人間的にも
納得のゆく状態ではありますが、
まずは小さなワンポイント、
タッチアップやリメイクなどを
担当させて頂く形となります。
この点につきましては、
後日ブログにて本人よりご案内させていただきます。
また「デビューしたら彫ってよ」という
お客さんからのありがたい言葉も
頂いているそうですので、
ご来店またはメールにて
直接本人にリクエストしていただけると
彼の励みにもなるかと思います。
初心忘れるべからず。。。
実るほど頭を垂れる稲穂かな。。。
一生に残るものを肌に刻み、
そして記憶に刻まれるという重みを
ずっしりかみしめながら、
シュンスケをはじめ
彫師一同精進してまいりますので、
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。