本気でかかってこい。。。2017夏


KANです。

 

 

ここ最近、見習い募集の問い合わせが非常に多いです。

19〜21歳くらいの若者たち。

夏のせいなのか、

修行中のシュンスケの影響なのか、

理由はわからないのですが、

とにかくたくさんメールが来る。

会ってみた子、連絡が続かない子、、、

いろいろなのですが、

この仕事に向き合おうとする彼らとの

温度差を感じてきましたので、

今日は率直に

ビシビシお話しさせていただきます。

 

 

 

彫師見習いの募集はしてますか?

ハイ、現在はしております。

 

ただし、アルバイト「求人」ではないです。

ストローカーの次の世代を担う彫師「見習い」の募集。

 

 

最低限の援助はするけど、

初めから給料が保証されているわけではないし、

修行中は苦労することでしょう。

今の生活レベルを下げたくないとか、

そこそこお金をもらって教えてもらいたいとか、

そんな考えじゃ甘いし簡単じゃない。

タトゥースクールではないのでね、

手取り足取り親切丁寧に教えません。

文字通り「見て習う」。

お絵かき上手な自称アーティストじゃなく、

職人を目指す若者に出会いたい。

求人サイトへメールで応募する

ような感覚とは少し違うよ。

「オレはやれるんだ!」と

意気込みを直に電話で伝えて欲しい。

 

 

ちょっと切り口を変えてみよう。

彫師になりたいと思っているヤツらは

みんな未経験のはず?

その中で自分が抜きん出るためには?

他のヤツよりどうやって自分をアピールする?

仮想敵をイメージして行動するんだ。

相手がどう動くかを考えて動くんだ。

人と同じ動きをしていたら、君が残れる確率は低い。

 

 

特に未経験でもOKと募集がかかることが少ない業界。

年を重ねた自分から言わせてもらうと、

20歳そこそこで彫師を目指すというのは

少し早い気がする。

若いうちは社会勉强がとにかく大事。

大人たちは人生経験も豊富。

その方のメンタル面をも汲み取りながら彫る。

つまり、、、

人生の苦労がわかる、親の辛さもわかるであろう

一人の人間に彫り物は託されている。

 

毎日デスクに向かい、絵が上手くなれば

それで食ってゆける仕事では決して無い。

世間はとんでもなく広い。

なので、見習いだけでは

食っていけないことを前提として

初めのうちは夜はアルバイトに精を出し、

自ら苦労を積みなさいということです。

 

勉強しなければいけない事は多いけど、

きっとじんわり彫師としての自分を

イメージできることでしょう。

なぜならその先には君に彫られるであろう

未来のお客さんが既にいるから。。。

 

それを含めて人間としても

ストローカーで学んでもらえれば…^^

そんなふうに考えています。

 

 

目先の甘い蜜を守りながら

欲しいものは欲しいという考えも否定しないけど、

裸一貫でスタートを切った同年代がいる以上、

やっぱりハートの熱さの問題だよね。

 

チャンスの神様は前髪しかないという

言葉があるんだけど、

それを掴めるヤツもいれば

掴み損ねるヤツもいる。

一歩踏み出すためには、

自分を変えてやるんだというぶれない強さも大切。

 

 

ストローカーに来て頂くお客さんへの

全責任を負わせてもらっている以上、

自分は募集するにあたり妥協はしないつもりです。

 

 

少々厳しい文面になりましたが、

君たちの親父さんと同じくらいの歳の話を

聞く機会もまだまだ少ないでしょうから

思い切ってブログにさせていただきました。

 

 

 

 

大人の皆様へ。

汗臭い努力というのは

時代遅れなのかもしれませんし、

修行見習い根性論も昨今の社会には

合っていないのかもしれません。

でも刺青の仕事は今も昔も全く変わりません。

 

今もこれからも、

皆様に堂々とご紹介できる若いチカラを

じっくりゆっくり育てていければ。。。

と思っております。

 

2017年7月29日

 

 

彫師修行