刺青は共同作業である

刺青は共同作業である

KANです。
彫師はお客さんに信頼していただかないと、まずスタート地点にも立てません。
「こいつ、どんな絵を描くのか、どんなものを彫ってくれるのか?」
ましてや1st tattooなら、なおさらです。
一切の不安を取り除いてあげて、良いデザインを提案することができなければ、彫師としては失格です。
偉そうに聞こえるかもしれませんが、もし自分が客だったら、絶対そうして欲しい!
納得のできない柄だったら、逆に金くれたって自分の身体に彫りたくない!
それが原点。
今日のお客さんのリクエストは「ヒトデ」
ご本人が初めに描いてみたが、上手く描けないとのこと。
ちょっと悩みました。。。。(^▽^;)
tattooのデザインの場合、デスクの上で描いてみた時には綺麗でも、遠くから見た時にデザインの良さが出ない事が時々あります。
☆に見えてはダメだし、遠くから一目でヒトデと見えることが、このデザインの場合は絶対条件。
質感をどうやって出すのか。
生命力のあるラインをどう取るか。
トライバルタッチのものも同時に見てみたいとのことでしたので、ずいぶん描きましたよ==。頭抱えながら(苦笑)

何度かメール添付で色々なタッチのデザインをやりとりしていく中で、最終的に決めて頂いたtattoo。

何度もブログで繰り返していて、うるせ~よって感じで恐縮なのですが、やっぱり一生消えないものですからね。
彫る側の押し付けがあってもいけないし、良いものにするために当然アドバイスもしなきゃいけない。
その過程で、信頼していただくことって、すごく大事。
彫る者と彫られる者が一緒に作り上げた結晶なのですね!
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