コンビニエンスなtattooは無い。
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2008年6月8日
in 彫師という仕事
KANです。
刺青の長い歴史の中で、たった10年ほどですが、
この業界に身を置いてみて、
ずいぶん変ってきたなぁ。。。と最近思います。
自宅で色々な彫師の作品を見比べる事もできるし、
直接出向く事なく、メールで質問もできる。
便利な時代です。
でも、そんな時代の中でも彫師のするべき仕事というのは
まったく変っていない。
「その人にとって最高のモノを彫りあげる」
この一点に尽きるのは、今も昔も変わりません。
あるモチーフがあって、こんな感じに仕上げたいという
リクエストがあった場合でも、
やっぱり彫師としては様々な葛藤があって、
「お客さんの言う通りに彫るべきか…」
「その中に自分のテイストを入れるべきか…」
「はたまた作品としてアーティスティックな部分にこだわるのか…」
何百人、さらには千人単位の施術を経験している中で、
時として、自分の頭の中で勝手に大いに悩んでいたりする(笑)
やっぱり基本姿勢としては、
彫りたい雰囲気をお客さんは伝え、彫師は察し、
その人の表情やオーラみたいなものを増幅させてカタチにする。
そうありたい。
人生のその一瞬一瞬で、人間って思う事も感じることも違うと思うから
顔付き合わせて、ディスカッションできたら良いかなと。。。
そういった意味では、アナログで人間くさい作業を
これからも大事にしていきたい。
そう思います(_ _)
ストローカーでしか味わえないtattoo。
これって大切ですから(^_^)v
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