なんとかする。。。

なんとかする。。。

KANです。
生きてきたその時代の、
自身の確固たる意思によって彫ったものだけど、
月日は流れ、tattooの風潮も少しは変わり,,,
彫り物の趣味趣向が変わることだって、よくあることです。
お客さんから、たまにいただく依頼。
昔、1stタトゥーをちょっと控えめに彫ってみた。
そのうち、ボリュームが足りなく感じてきて、
大きくしたくなった。。。
$ストローカータトゥーの舞台裏
クロスのトライバル。さらに上下左右に延ばした施術前。
バイカーである彼のさらなる希望は、死神で上腕を埋めたい。
悩みました。。。
上腕にデザインする場合の、いわゆるオイシイ部分のほとんどに
トライバルが既にある。
しかもタッチの異なるモチーフの融合だから、
デザイン的に若干の違和感を感じるのは否めない…
そのことは、ご本人にも理解していただいて、
お任せでスタート。
$ストローカータトゥーの舞台裏
トライバルにとって四分割された部分に、
それぞれ死神の象徴であるアイテムたちを配置。
前から見ても、後ろから見ても、それとわかるように。。。
$ストローカータトゥーの舞台裏
いろいろな思い出が詰まっているであろうtattooたち。
気に入らなくなって消したいワケでもなく、
そのすべてを自身のストーリーとして、新たな息吹を吹き込みたい。。。
純粋にそんな気持ちなのだと思う。
何も無いところを一からデザインする仕事とは違い、
作品として100%のチカラを出し切れたというワケじゃない。
物理的にいろんな制約があるのだからね。
ただ、彼は仕上がった上腕を見て、満足そうに微笑んでいる。
予想以上だと。
時にお客さんは再認識させてくれる。
この仕事は、「自分の作品を彫ることではない」ということを。。。。
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