傷の治癒と季節は関係するのか

SHUNです!!

 

昨日の、

何気ないKANさんとの会話。

「一年中この位の気温だったら良いよなぁ。。。」

 

暑くもなく、寒くもなく、

窓を開けるくらいで丁度良い体感◎

 

うだるような暑さは、

人のやる気を奪いますし、

凍えるような寒さも、

ストレスが溜まって仕方ないですね。

 

一年中この気温であれば、

きっと人は幸せに満ち溢れ、

健康で平和になるはず!

 

と、まぁ能天気なことは置いておいて。。。

 

これは、

タトゥーにおいても、

実は関係していることなのです。

 

今日は、

そんなお話をちょろっとさせて頂きます◎

 

文が多めになってしまいますが、

ご了承ください。

____

 

昔から、

「怪我をしたら乾燥させろ。」

「絆創膏をしてばい菌が入らないように。」

「すぐに消毒!!」

 

タトゥーにおいても、

 

「お酒を飲んではダメ。」

「運動は控える。」

「冬は乾燥するから良くない。」

「暑いと汗を掻くから不味い。」

 

などなど、

様々な措置方法が言われてきました。

 

皆さんもそれらの話を聞いたことはありませんか?

 

一年中タトゥーは彫れますが、

この季節がタトゥーにとってケアし易い、

漠然と思っている人も多いはず。

実際に自分もその中の一人。

 

気になったので、

 

・怪我の治癒のメカニズム。

・治癒と季節の関係。

・どうしてこの季節が、ケアを行いやすい季節なのか。

 

を調べてみました◎

 

◉体が怪我(タトゥー)を修復する流れと瘡蓋(かさぶた)の役割

 

まず、怪我をすると、

毛細血管や皮膚の組織が破壊され、

出血します。

 

出血量は、

怪我の程度や毛細血管量によって、

変わってきます。

(タトゥーの場合は、

針の深さや、彫る範囲、彫る部位

に言い換えられます)

 

包丁で切ったり、自転車で転んで擦りむいたり、

そのような日常で起こる怪我に比べ、

タトゥーの場合は、

大抵が”浅く軽度な怪我”と思ってください。

 

血液は、

血管内の凝固阻止因子から離れ、

空気に触れた瞬間から凝固していきます。

これが瘡蓋になります。

 

瘡蓋は、

傷口の水分の蒸発やばい菌の侵入を防ぎ、

皮膚が幾分縮むことによって傷口を小さくして、

修復し易くする大事な役割があります。

 

ですので、

掻いたり無理に剥がしたりは絶対にしないで下さいね。

 

そして、

瘡蓋の裏側では、

壊死した細胞や細菌を浄化や、

細胞の繊維を修復したりして、

元の皮膚の状態に戻すように、

様々な働きをしているわけです。

 

ざっくりとした説明になりますが、

これがタトゥー(怪我)の治る仕組みになります。

 

実際のアフターケアについては、

http://stroker.jp/tattoo-information/tattoo-aftercare

こちらをご参照下さい。

 

◉タトゥー(怪我)の治りやすい季節はあるのか

 

前置きが長かったのですが、

ここからが本題です。

 

結論から言いますと、

イエスです。

 

ただ何がどうイエスなのか。

気温なのか、

湿度なのか。。。

 

順にお話をしていきましょう。

 

1気温

 

タトゥー(怪我)を彫ると、

その部分が熱を持った感じがしませんか?

 

それは、傷を修復するうえで正常なことです。

(傷を修復する為に、

細胞が活発に働いているため熱が発生して、

傷が熱を持ったように感じるのです。)

 

またその細胞は、

体温より高い温度で活発に働くので、

単純に考えると、

体温が低くなったり外気が冷たくなる冬よりも、

体温を維持しやすい夏の気温の方が適してると言えます。

 

ただ、

実際にはそんな簡単な話ではなく、

夏で気温が高い場合、

ばい菌や細菌の繁殖スピードも早くなります。

 

先ほど、

瘡蓋の下では、

壊死した細胞や細菌を浄化していると言いましたが、

浄化するスピードはそこまで早くなく、

細菌が増えるスピードの方が早くなったり、

壊死した細胞の浄化が間に合わないと、

傷口が腐敗してしまいます。

 

つまり、

夏の怪我がジュクジュクしてしまうのは、

そういったことが原因です。

 

2湿度

 

汗をかきやすく、

常に肌が汗で濡れているような湿度では、

ばい菌や雑菌の繁殖力も強くなりますので、

外で仕事する方や、

力仕事を主にする方などは、

 

こまめに傷口を清潔に保つ必要があるかもしれません。

 

つまり、夏になる前。

 

”暑くもなく、寒くもなく、

窓を開けるくらいで丁度良い”

 

今くらいの時期が、

”タトゥーを治しやすい、ケアしやすい季節になる。”

と、言うことになります◎

 

では、

「夏と冬に彫らないほうが良いのか。」

と、いうことは決してなく、

適切な処置、ケアの方法を守って頂ければ、

問題なく治す事が出来ます◎

 

ストローカーでは、

季節にあったアフターケアの方法を、

しっかりお伝えしていますので、

ご安心下さい。

 

◉この時期に彫ったのに治りにくいんだけど。。。

 

前述では、

季節が治癒に与える影響をお伝えしましたが、

実際にこの時期に彫って、

『治りが悪いなぁ。。。』

『もう2週間も経つのに瘡蓋が厚いママだなぁ。。。』

と、いったケースもあるかと思います。

 

体質、彫った部位(関節や手足などよく動かす部位)も、

密接に関係してくるのですが、

実際、治りにくい影響は他にどんな事があるのか、

それも調べてみました。

 

◉年齢のせい

加齢に伴って、肌の新陳代謝が低下すると、

傷の治りが遅くなります。

個人差がありますが、

一般的には30代〜40代になると、

新陳代謝で新しい肌に生まれ変わるまでに

45日程かかると言われています。

 

◉栄養が偏っているせい

皮膚の粘膜を保護したり、形成治癒したりすることに、

非常に大事な栄養素として、

”ビタミンA、B2、C、亜鉛、マンガン(ミネラル)”

などが挙げられると思います。

 

タトゥーを彫った後、彫る前からも、

しっかりとした食事を心掛けてください。

 

◉病気のせい

1,糖尿病

糖尿病が悪化すると、

傷が治りにくことがあります。

 

2、肝臓病または肝臓が弱っている

肝臓は、代謝を司っています。

飲酒や疲れなどがあると、

皮膚の再生スピードが弱まり、

また解毒作用も働きにくい為、

菌が繁殖しやすく治りにくくなります。

 

施術予定日近辺の飲酒、

また施術後の飲酒をお勧めしていないのは、

このことも大きく関係していますので、

お気をつけください。

 

3、貧血

出血が止まらずに傷が治りにくいです。

 

◉薬のせい

痛み止めや飲み薬を内服している場合、

成分によっては傷口が治りにくい場合があります。

特にステロイド剤は、

創傷治癒遅延と言う傷が治りにくくなる副作用があります。

 

薬を常時服用している方は、

必ず医師にご相談ください。

 

◉感情のせい

治癒経過を観察した実験として、

こんな報告例があります。

 

男女100人ほどに水ぶくれを作り、

同時に心理状態をテストをして、

怒りをどのようにコントロールできているかも計測。

 

結果、

怒りや感情をコントロール出来ていないほど、

治りが遅いという結果になったそうです。

 

うだるような暑さや、凍えるような寒さの、

ぶつけようのないストレスが、

こんなところに関係しているのかも。。。

 

治りに限らず、

心身が通常の健康状態ではないときに、

タトゥーを彫ることはお勧めしません。

 

一生ものですから、

一生大事にしていける心構えがある時に、

彫っていただきたいです。

 

今回は季節がタトゥー(怪我)に及ぼす、

直接的な要因を調べてみました。

 

少しでも参考になれば幸いです◎

____

 

また、

調べていくうちに、

常識を覆す最新の怪我のケアの方法も発見しました。

 

痛くなく、綺麗に、早く治すことができる。

 

実際にタトゥーのアフターケアに、

使えるかどうか。。。

シュンスケ2

ただいま彫師として勉強中のシュンスケ。

 

彼を被験者として共に検証中ですので、

結果が出次第、

改めてご報告させていただきます◎