TATTOOもまた、生きている。

TATTOOもまた、生きている。

KANです。
ご質問などありましたので、
今日は色褪せ、色抜けについてお話ししようと思います。
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まずは素朴な疑問その1)
【TATTOOは年数と共に色が薄くなるの?】
Q>>>
年数と共に…というニュアンスは少し違うのですが、
彫りたてのTATTOOより発色は若干落ち着いてくるはずです。
彫りたての表皮は傷ついていて、その面にもインクが乗っていますので、
当然発色は良いですよね。
TATTOOは真皮の一番上の層にインクを入れて残すわけですから、
完治した後は表皮と角質層がインクを覆います。
ゆえにシールのような発色ではなく、
肌に馴染んで、より彫り物らしい色合いなりますということ。
また個人差はありますが、
インクが肌に合わず、特定の色が抜けてしまうということも
やっぱりあります。
自分の経験ですと、1000人彫って1人いるかいないかといった
感じですが。。。
ケアを怠らず、綺麗に残ったtattooに関して言うと、
年数と共に色が薄くなることは、
まずないと思っていただいて結構かと思います。
素朴な疑問その2)
【じゃあケアを怠るとどうなるの?】
Q>>>
綺麗に仕上がったtattooを1週間から10日ほど、
しっかりとケアしていただくことは、とっても重要です。
ケアの手順や詳細はこちらを参考にしていただくとして、
ケアでもっとも大切なことは、かさぶたを割ったり剥いたり
しないこと。
皮膚は伸縮しますが、かさぶたは伸縮しません。
負荷がかかると、かさぶたは結構簡単に割れて、
新たな傷口となってしまいます。
血が出てくるほど割れた場合は、確実に色抜けします。
↓こんな感じに線状になって抜けます。

かさぶたを無理に剥がしたり、掻きむしってしまったり…
これもNG。
↓治る前にかさぶたが取れてしまっても色抜けとなります。

この場合は、年数と共に薄さが目立ってくることもあります。
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拡大画像ゆえ、かなり目立ちますが、実際のサイズは1~2ミリくらい。
ちなみに6年前に彫ったtattooですので、
色変化や風合いも参考になるかと思います。
ラインの凸凹は、そういうデザインですので、念のため。。。(笑)
「せっかく入れたtattoo。小さな色抜けも気になるぜ。」なんて方も
おりますので、
年内中に綺麗に治る今どきに無料で承りますよ!との
今月の企画です。
事実、「ここがちょっと薄くて」と、小指の爪先で小さな部分を差し、
直しに来る方もいらっしゃいます。
ご本人が満足してくれて初めて、
一生付き合っていけるtattooとなるわけですからね、
ずっと面倒見ますよ☆というのが彫師としての責任だと
思うのです。
当たり前ですが皮膚も生きていますから、
加齢と共に肌細胞を作り出す力も衰え、
表皮も真皮も薄くなっていきます。
人生を共に生き続けるtattoo。
彫ったら、おしまい…じゃあ、なんだかさみしい。
新しいtattooはもちろん、タッチアップも遠慮なくどうど(_ _)
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*