彫り合う痛み

 

 

 

9月突入!EMMIEです。

 

 

一気に気温が下がり、いわゆる寒暖差に心が折れやすい時期になりました。

 

 

実はマスクで肌が荒れる原因も寒暖差って、皆様ご存知でしたか?

 

マスク内部の高温多湿な空間と、冷房下における乾燥状態を急激に行き来することで一気に肌負担が上がるんです。

お体のケアもですが、この2020年は肌のケアも慎重にしていかないと、あっという間に取り返しがつかなくなりそう…。

 

日々深刻さが増しております。しくしく。

 

 

 

 

 

さて、先週まで横浜スタジオの彫り師たちについてお話ししてきましたが、今日はそのオマケです。

 

先日、お二人の彫り合いにお邪魔いたしました。

 

 

 

お客様から痛みについて聞かれる時、「タトゥーに慣れてるからもう『痛い!』とかないんですか?」と言われることがあります。

 

 

わかります…わかりますその気持ち…!

 

「彫り師」って、なんだか彫る痛みなんてもう慣れっこな感じしますよね。

なんせすでにたくさん彫られてきているだろうし、自分の体で練習だってしてきた歴戦の彫り師たちですし…。

 

 

 

せっかくなので聞いてみました。

「Erikaさん、痛いですか?」

 

 

彫られる痛み

「いっっっっったい!!!!!」

 

 

めちゃくちゃ痛いらしいです。

 

 

 

彫り師といえど、痛みには決して強いわけではないのです…。

 

 

彫られる痛み

 

「そこ特に痛いのなんで…?」

 

新たな発見もあったりなんだり。

 

 

 

部位ごとの痛みについて記載した過去のブログ、ご参照いただいた方もいるかと思います。

・「one point tattoo – 痛みは?

・「タトゥーの痛みチャート。。。男性編/女性編

 

 

 

でも、「結局どこが痛いのさ?」と聞かれるとなかなか難しい…。

同じ太ももでも、内側と外側で痛みは違うし、ピンポイントに「ここだけめちゃくちゃ痛い!」なんてこともある。

 

お客様の立場になって改めてこの独特の痛みを味わうというのも、彫り師になるとなかなかできないことでもあります。

 

 

 

 

正直、彫られた痛みというのはわりかしすぐに忘れてしまうことがほとんど。

 

これ、おそらくは「膨らみすぎた恐怖」や「待ち望んでいた期待」、そして「仕上がりの満足感」といった興奮状態により脳内物質がどばどば放出されているせいなんですね。(専門家ではないので正しいかはわかりませんが…)

 

怪我のような「嫌な記憶」に付随する痛みは忘れられないのに、同じ傷でもタトゥーはすっかり忘れてしまうのは、その多幸感ゆえに。

 

 

多幸感で有名なのは、幸せホルモンと呼ばれる「エンドルフィン」でしょうかね?

 

エンドルフィンは脳内麻薬や脳内のモルヒネとも呼ばれ、鎮痛剤として働いてくれるらしく。

たまに長時間彫っていると、痛みを感じなくなったり、快感に変わってくる方がいるのも、おそらくこういうメカニズム。

 

 

でも、「どうせ忘れるし、我慢してね」な〜んてことはもちろん言いませんのでご安心を。

痛いものは痛いですし、痛みの少ないと言われる部位を選ぶのもひとつです。

 

 

でも、「どうせ忘れるし、せっかくだから入れたいところに入れましょうよ!」って言いたくは…

 

 

 

なっちゃうな〜。

 

うずうず。

 

 

 

 

 

デザインの転写を始め、いろいろさせてもらいながら。

こんなにも間近で施術風景を見れるチャンスは早々ありませんので、ここぞとばかりに質問攻めまで。

 

お二人とも、貴重な機会をありがとうございましたm(_ _)m

 

 

 

痛みというのは、どうしたって避けられないものではございます。

 

さらに、睡眠不足や疲労の溜まった状態、身体が不調ですと痛みが増すとも言われております。

女性なんかはPMSの期間はシャレにならないくらい痛いとか…。

 

できる限り体調を整え、よく寝て、よく食べ、ゆとりのある状態でいらしてくださいね^^

 

 

 

私ができるのは、エンドルフィンの放出量が少しでも多くなるようなものを仕上げること。

 

痛みに耐えるお二人を見ながら今日も学ぶEMMIEでした。