洗浄って、めちゃくちゃ大事…☆ / 滅菌テストの結果
EMMIEです。
今日は衛生管理のお話…というか、衛生管理につきものの「洗浄」について、私自身が勉強したことをブログにまとめてみようと思います。
今日はこちらのページを主に参考にさせていただいております。
→「洗浄の基本的な考え方」
こういうのがあるので本当にインターネットは最高ですね。。。
※情報はひとつだけを鵜呑みにせず、必ずたくさん調べましょう。
さて、以前にも度々ブログでお話していたり、施術前にみなさまにお伝えしている通り、当スタジオが施術に使用している備品は
・使い回す部分
・使い回せない部分
に2つに分けられます。
使いまわせる部分はこの「グリップ」と「チップ」呼ばれる部分ですね!
<グリップ>
<チップ>
※使い捨てのチップを使用することもあります。
使いまわせない部分は、主に針やインクなど。
こちらは毎回必ず破棄していますので今日は割愛。。。
そもそも洗浄は何故するのでしょうか?
医療現場はもちろんのこと、タトゥースタジオにおけるチューブの洗浄の目的は、何よりも「感染防止対策」と言えます。
そのために、
◎出来るだけ細菌・微生物を取り除くこと
が目標となります。
この工程は、これまた以前からなんどもお話している「滅菌」により達成可能な目標です。
滅菌・オートクレーブについてはこちら↓
滅菌と言っても、その合格点は厳密には0ではなく(物理的に0にはできないんです…)、10^-6個。つまり、100万個の菌が1個になればクリアなんですが、まあとんでもない数字であることには変わりないですよね…。
未洗浄の状態から、機械一つでこの数値を出すのは非常に困難です。
そこで必要になってくるのが、
1)目に見える汚れを取り除くこと
2)目に見えない汚れを取り除くこと
なのです。
1)目に見える汚れを取り除くこと
まず、汚れが落ちる工程は次のようになります。
- 石けんの主成分である「界面活性剤」が付着汚れに吸い付き、取り囲む。
- 汚れが引き剥がされ、水中に浮く。
- 汚れを細かくバラバラな粒にして、水中に散らばせる。
- すすいで流し捨てる。
「界面活性剤」ってなんやねーーーーん!!という声が聞こえてきますが( ´ ▽ ` )
その名の通り、界面(物質の境い面)に作用し、「性質を変化させる=(ある意味)活性化させる」ものなんです。
通常、水と油は混ざらないのですが(ドレッシングは放っておくと分離しますよね)、この界面活性剤は水に溶ける部分と油に溶ける部分を両方持ち合わせているので、油を取り囲み、水中に分散させることができるようになるのです。
小話を挟みましたが、、、その界面活性剤を用いて目に見える汚れを取り除いていくわけです。
当スタジオでは用手洗浄法である
・ブラッシング洗浄
がメインですが、必要に応じて
・浸漬洗浄
を実施することで、ブラッシングによる汚れが落ちやすくなるように工夫をしております。
2)目に見えない汚れを取り除くこと
さて、目に見える汚れが落ちたら、続いて目に見えない汚れを取り除きます。
ここでは機械洗浄法として
・超音波洗浄
を用いています。超音波により発生した気泡で汚れを落とすという仕組みですね。
この際も同様に界面活性剤を用いて洗浄をしております。
洗浄の具体的なお話についても今回は割愛しますので、ぜひこちらをご覧ください( ´ ▽ ` )ノ ↓
ここまでやってようやく滅菌ができるのですが、、、(長かった…)
「どうせ滅菌するんだったら汚れが少し残っててもいいんじゃないの?」と思われる方もいるんではないでしょうか?
かくいう私もそう思っていたこともありまして…(^_^;)
先ほども記載した通り、100万分の1に微生物を減らすのってすご〜〜〜〜〜く大変なんです。
確率の話だけをすれば、未洗浄のままその数値を目標値であるほぼ0に近づけるのは不可能。
それに加えて、例えば滅菌をかければ残留している微生物は確かに死滅するんですが、その死骸などがより多く付着したまま。。。いやですね。。。
汚染物が残っている状況では滅菌効果も期待できないのです。
だから、とにかくしっかり洗う!
これにこしたことはありません。
本日も相変わらず長くなりましたが、器具を安全に、適切に、安心して使うためには洗浄の工程が必要不可欠!
滅菌も、消毒も「洗浄に始まり、洗浄に終わる」と先のページには記載されていました。
う〜ん、重みがありますね。
そういうわけで、「洗浄」がどれだけ大切かわかっていただけたでしょうか?
また、最後になりますが感染防止対策として
・汚染物、およびそれを置く場所などを素手で触らない
・汚染物を置く場所・取扱する場を指定する
を徹底しております。
ご不安なことがあれば、いつでもなんでも聞いてくださいね!
さて、そんなわけで今月も滅菌テストをクリアしましたのでご報告♪
コロナの感染防止対策もしっかり取りながら、来月も頑張っていきましょい!
では☆