カエルのリアリスティックタトゥー
キョウヘイです。
皆さんご存知かもしれませんが、
本日の話題としてはまずはこちらから。
2015年より
大阪地裁にて争われていた、
「タトゥーは医療か否か」
の裁判。
2018年11月14日の本日、
大阪高裁により
最終的に刺青に医療性はないと
無罪判決が下されたそうです。
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ひとまず作品紹介に移りましょう◎
以前。
手首にこちらのタトゥーを進めたお客さん。
以前までは、
モチーフをお持ちいただき、
細かい配置や、デザインの絵柄は、
気持ちの良いほどお任せいただいておりました◎
今回のリクエストは、
カエル。
お話を進める中で気になったキーワードが、
「肩を埋めていきたいです。」
の一言。
普段はお客さんの好みや、
普段の生活の中での見え方などを、
加味しながら提案してくのですが、
ワンポイントでは、
今後まとまりにくそうですが、
ブラックアンドグレーでは、
イメージが違う。。。
カラーで肩一面。
どうしても思い浮かんでしまった形。
最終的なデザインはまだまだ未定なのですが、
「肩にガッツリとカラーで、
自然モチーフはどうでしょう?」
と、こちらからの提案。
日本ではまだまだ、
タトゥーへの制限も多く、
馴染みも少ないですが、
カラーリアリスティックは、
海外では人気のスタイル。
正直気に入っていただけるかは、
冒険でした。
他の案も提案しながら、
お待ちいただいた時間も含め、
1時間以上、
慎重に打ち合わせを。
「カエルは好きなので、できるだけリアルがいいです。」
とおっしゃっていただきました◎
一度やって見たかったカラーリアリスティック。
水彩やトラッドとは違った、
逃げ場なしの写実的な表現。
慎重に一色一色を混ぜ合わせながら、
描いていきました◎
ここ最近、
「今後彫師として、どういった絵柄を得意としていくのか」
「自分の刺青以外のバックボーンは何か?」
といったことを考えていたりもしたのですが、
ストローカーへ来た当初
「カラーのタトゥーをきちんと彫れるようになりたい」
と、思っていたこと。
なんとなくですが、
自分の中で一つ確実な何かが見えた気がします。
哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類、昆虫など◎
自然、動物のカラーリアリスティックのリクエスト、
ぜひ、お待ちしております。
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さて、冒頭のお話。
以前(2010年頃)
厚生労働省に個人的に問い合わせた際は
「医師法に照らし合わせると
刺青業は違法ではあるが
“医師法ができる前から存在する文化なので、一概に医師法に照らし合わせることは出来ない”」
といった旨の回答を
いただいたこともあり、
今回の結果も
「違法であるが黙認状態」
と、
具体的に
なにかが変わることはないだろうな。
という感覚でしたので、
まさに明るい報せという気分です。
今後の動きに注目しつつ、
情報を発信しながら、
より一層の良い仕事を、
続けていきたいと思いました◎