隈取り•金魚カバーアップ~赤と黒の和なTATTOO~

翼です。

 

以前、飛び込みでスタジオにお越しいただき、

腕に紅葉を彫らせていただいたお客さん。

 

先日、またご来店いただきまして、

紅葉の下に隈取り(くまどり)を追加したいとのリクエスト。

 

隈取りと言えばもちろん歌舞伎。

顔の血管や筋肉を誇張するために描く化粧のことですね◎

今回は紅葉の下に追加という事で、こんな感じに仕上がりました。

隈取り 刺青 TATTOO

紅葉も和テイストのモチーフですので、

隈取りとの相性は抜群ですね^^

 

ちなみにこちらのお客さん、今回のTATTOOのデザインは、

永◯園のお茶漬けのパッケージからインスパイアされたそうです^^

 

みなさんもTATTOOの作品集だけでなく、

日常的に目にする雑貨や食品のパッケージデザインに意識を向けてみるのも

おもしろいかもしれませんよ◎

 

そしてお次ぎは、腕の内側に入ったこちらの漢字のTATTOO。

before

今回はこれをカバーアップしたい、との事。

ちなみに、お客さんのリクエストは金魚。

 

両サイドを額で囲われていて範囲も狭く、少々構図に悩みましたが、

こんな感じに仕上がりました。

金魚 刺青 tattoo

すでに胸割り五分でカラーの作品が入っていましたので、

金魚も黒々しい色味ではなく、東錦という金魚を参考にして、

もともとあった漢字の黒を、まだらな模様として使っていきました。

 

脇までかかる激痛ポイントでしたが、

お話をしながら、『今回は思ったよりも我慢できる!』

と言っていただけましたので、

自分も安心して彫り進める事ができましたよ^^

 

彫上がりもとても気に入っていただき一安心。

ただ、やはりもともと彫ってあるTATTOOをカバーして

消していくという行為は制約もありますし、

 

できれば後悔のないTATTOOと一生付き合って行ってほしいというのが、

彫師の思うところではあります。

 

今回の金魚、お客さんが今後決して後悔せずに、

かわいがってもらえれたら嬉しいですね^^

 

次回のリクエストもいただいていますので、

そちらも気合いを入れて彫らせていただきます◎

 

お二方とも、お疲れさまでしたm(_ _)m