彫師の人生part1(野良犬編)

彫師の人生part1(野良犬編)

KANです。
よくお客さんに聞かれる事。
「どうして彫師になったの?」
う~ん、どうしてだろ? 
今まで色んな仕事をしてきたけど、この仕事が一番しっくりくるのです。
居心地が良いというか、自然体でいられるというか。。。楽しいんですね==一言で言うと。
19歳で札幌を離れて、色々な仕事をしてきました。
その中で大きな転機になったのが、左のプロフィール欄にもあるフリーマーケット生活。
始めたのは確か23歳のころ。
可愛がってくれてた先輩が会社を辞め、フリーマーケットで生計を立て始めました。
そのうち、「おまえもやってみないか」ということで、横で素人商売をスタートしたことがキッカケ。
一生人に雇われることなく、生きてゆこうと決めた年です。
商品なんか仕入れる金なんか当然ないので、当時無料回収のあった粗大ゴミから売れるものを調達。
鷹のはく製、大きな壷、革ジャン、着物、未開封の贈答品の数々。…バブル末期で、みなさん景気が良かったのでしょうね☆
粗大ゴミは宝の山。
人から見れば、ただのゴミ拾い。「見ちゃいけません」なんて母親が子供に耳打ち。
ただの不審者だもんね…(汗)
でも当人ダイヤモンド掘り当てたような興奮状態…(笑)
なんでこんなの捨てるの?使えるじゃん=!!なんてものを車パンパンに詰め込み、フリーマーケットへGO!
当時のその先輩、自分にとっては一生忘れられない恩師で、そのずっと後、結婚式で祝辞をお願いしたのですが、「おれらゴミ拾ってました」とスピーチ…(笑)。
いわゆる「下の下」からのスタートでしたが、この時期の頑張りは今でも忘れられない財産です。
この時期の「野良犬経験」が、その後の人生をもっと波乱へと導くのです。
….つづく┐( ̄ヘ ̄)┌