奥が深い文字

 

 

一昨日はお休みを頂き、

お台場でピクニックをしてきました。

公園でシートを広げ、

ワインでも飲みながらゆるい休日を過ごすつもりでしたが、

まさかの突風に見舞われ、

風と共に襲ってくる砂嵐に四苦八苦しながらも、

そんなハプニングも酒のあてにして、

終始楽しい休日でございました。

 

海ではカイトサーフィンを楽しんでる人達が砂に文字を書いて、

書いた文字が風で舞った砂で上書きされる前に確認できるように沖へ出ては戻り、

沖へ出ては戻りを繰り返す伝言ゲーム的なのをやっていたのがとても印象深かったです。

風の向きを読む訓練なのか、

舵取りの練習なのか定かではないのですが、

「この風を使わないともったいないよな!!」

的なポジティブシンキングはネガティブ思考の自分にはとてもたくましく映りました。

 

-Some people feel the rain. others just get wet.-

-雨を感じられる人間もいるし、ただ濡れるだけの奴らもいる-

 

ボブマーリーの名言を思い出し、言葉と自分の気持ちが見事にリンクして

自分の体にまだ文字が映えるスペースがあればこの言葉を入れたいと思った次第であります。

 

そんなこともありまして本日は文字のタトゥーをいくつか紹介させて頂きます。

 

まずは二の腕の内側にオシャレな書体で

《sentire》

の文字をシンプルでいて存在感の出る雰囲気になるようにデザインさせて頂きました。

SONY DSC

書体はパソコンから打ち出したものですが、

一部手書き箇所や文字間を調整しながら、

小さ目のサイズでも時間をかけながらデザインしていきます。

痛みの強い箇所でしたが、完成には満足して頂き、今も別のデザイン案が進行中でございます。

 

 

2つめは女性の足の甲にスクリプトタトゥー。

 

SONY DSC

メールでの打ち合わせを重ねて、

お好みを吟味させて頂いた上、

全て手書きでデザインさせていただきました。

足の甲で最も重要視することは文字の流れです。

また、足の甲は痛みを強く感じやすい上に箇所によっては定着しずらいデリケートな箇所もありますので、

その点もお伝えしながら少しずつ形に近づけていきました。

ビーチサンダルの季節が今から楽しみですね◎

 

 

最後は男性の腕にラテン語を落書き風に仕上げました。

 

carpediem

 

《Carpe diem》とは古代ローマの詩にある語句で意味合いとしては

-その日を摘め-

と訳されます。

当日にお話しを伺いながら、

最初のCの文字は月にしたら面白いんじゃないですか?

星の位置はどこがお好みですか?

など、お客さんとのライブ感を楽しみながら

メモの切り端に描いたものをそのままtattooとして彫っていきました◎

彫り上げた時には、

星もうひとついいですか?

のおかわりまで頂き終始楽しく施術させていただきました。

筋肉質のたくましい体に可愛い系の落書きtattoo、

絶妙なギャップ感がたまりません(^-^)

こちらのお客さんも次回作が進行中◎

 

 

文字のタトゥーを通じてシンプルなデザインほど本当に奥深いと改めて感じております。

 

あのスティーブジョブズもカリグラフィーを学び、

Macに美しいフォントを詰め込む事に力をいれていたようですし、

googleではカーニングとよばれる文字同士の間隔を調整する技法に特化した,

専門のデザイナーを雇っているそうです。

定番ロゴも知らない所で1ピクセル単位の微調整が今でも行われているみたいです。

 

googlebefore

 

googleafter

 

字体の専門家やデザインオタクでない限りはわからない微々たる事だと思うのですが、

「g」が1ピクセルだけ右に移動し、

「l」が右と下に1ピクセルずつ移動させることで、

全体の見栄えがよくなり文字が読みやすくなるのだそうです。

細部にまでこだわる徹底ぶり、デザインに対する執念には本当に驚かされます。

 

もっともっと良いデザインができるようになりたいと思ったその日、

お台場のサンセットはとても綺麗でした◎

 

sunset

 

最後に今はまっているカーニングのテストサイト

http://type.method.ac/

今日のスコアは76でした。。。

難しいですがゲーム間隔で勉強になります◎

よかったら試してみてください(^-^)