ロンドンの街並みライン仕上げ
キョウヘイです。
何度か担当させていただいている常連のお客さん。
今回リクエストいただいたのは、
以前施術したデザインの雰囲気で、海外の街並みを。
↑の画像はニューヨークの街並みをイメージして描いていったデザインですが、
「この雰囲気で」
といったリクエストはこれまでにも何度かございました◎
やはり目に飛び込んでくる自由の女神のシルエットが抜群♪
ですが、 やはりお客さんに合わせたデザインを描きたいというのが彫り師の本懐。
ちょうどストックしていた参考画像をご確認いただいたところ、
「ロンドンに思い入れがあるので、、、」
とのことで今回の舞台はロンドンへ決定◎
ロンドンといえばビートルズ、ビッグベン、ウエストミンスター。。。
ちょうどロンドンに滞在しているご友人がいるとのことで、 急遽撮影してもらった画像なども盛り込みながら
(今回は参考の画像も沢山ということで、 ここまではLINEでやり取りを行わせていただきました◎)
改めて一度直接の打ち合わせにお越しいただき、
「下着で隠れる腰のラインで、ぐるりと巻きたい」
とのリクエスト(^^)
その場合、 足首に比べ、腰骨、臀部(おしり)のおうとつもありぱっと見の面積も広い、
腹部と背中もかかることに。。。
一本線のデザインでは少し不安定な印象になりそうな予感がふつふつと。
そこから先は提案も含めながら、 いただいた画像を元にデザインを煮詰めさせていただきました◎
もちろんクオリティ重視ですので、極端に左右されることはありませんが、雑談の中のキーワードも、スパイスとして参考にさせていただくこともございます。ビートルズ、オアシスが好き。
でも最近のガッチリした商業ロックは割と疲れちゃう。年齢重ねてゆったりしたものが最近はツボ。
ビートルズ好きでも、
ポールマッカートニーならジャケット姿にベース持ってウィンクしつつかっちりグラフィックデザイン。
ジョンレノンならTシャツに丸メガネでうろんな目をしてそう。デザインってよりもフワッとした前衛芸術。
みたいな。
当初のイメージを叩き台にしつつも、全力で引き出しをガタガタと弾き出させていただきます。
もちろんその都度実際の好き嫌いはございますのでお話しながら◎
神話の中でもこれが好きならインド神話でこんなお話がありますよ。
トイマシーン好きなら割とふざけたデザインもツボかな。
音楽が好きなら音符の形はこうしたらどうだろう。
この年代のハーレーが好きならクラシックで尖った1%な雰囲気もアリかな。
立ち技よりも寝技が好きならガツンと一発KOよりも、粘って口から参ったと言わせたいタイプなのかな。
そんな感じ。
音楽のお話はやはりお客さんとの会話の中でも多い方かと思いますが、
コバーンをコベイン、
oasisをオエイシスっていう人のこと僕はなんとなく好きです。
「いい子ちゃんでは無いけれど家族大好きなのかな」
って思っちゃう。
当日対応のライブ感とはまた違った彫り師のタイプ、絵柄。悩みに悩んませてもらった後で手の動くもの。
最後までデザインを詰めながら、
「時計台の時間どうします?」
「じゃあ彫り終わった時の時間で」
なんて施術中の一コマも、とても好きでした 笑
文章が長くなりましたが、お客さんにも気に入っていただけて一安心◎
やりとりは時代にあわせて気軽かもしれない。
でも気持ちは昔と変わらず。
スタジオを調べてわざわざ足を運んでくれたお客さんならばなおさらのこと。
その人に合わせて世界に一つを。
これからもより一層大切にしていきたいと思います。