見習い彫師の壁

見習い彫師の壁

SHUNです。
遂にこの日を迎えました。
ストローカー彫師見習いにとって、
避けて通れない壁。
KANさんに体を貸して頂いて、
KANさんに彫る日です。

今まで勉強してきた、
集大成とでも言いますか。
ストローカーイズムを発揮する時です。
先輩方の施術風景を見て聞いて学んだ、
体の部位に合わせたデザイン。
転写の方法。
マシンのセットの仕方。
お客さんへの道具の説明。
筋彫りにおける有効なラインの引き方。
肌の張り方。
血とインクの拭き取り方。
隙間なく色を潰す方法。
ボカシの掛け方。
もちろん、
お客さんに彫ることを前提としているので、
不快に思われないか。
照明の当たり方で眩しくないか。
無理な体勢をさせていて痺れてきていないか。
お客さんに体する気遣い、心遣い。
全てにおいて、
手抜きなんてないよう、
集中して行いました。
デザインも描いては、消して。
また描いては微調整して直して、
納得いく形になるまで、
何枚も描きました。

ちひろ姉さんや、
キョウヘイさんにもチェックして貰い、
アドバイスも頂いて。
見られるのはやはり緊張しますね（汗）

「どれかが１つでもかけたら、
プロにはなれない」
そう言い聞かせながらひたすら彫っていたら、
3時間はあっと言う間に過ぎていました。
彫り終わった後、
KANさんの「うん、いいね」
その一言をかけてくれた時、
大きな安心感と、
この仕事の達成感や責任感を
改めて実感しました。
こんな些細な一言なんです。
この仕事を選んでやっていてよかったなと、
充実した気持ちになれます。
もっと彫りたい。
もっと絵を描きたい。
沢山のお客さんから
沢山「いいね」と、
言って頂けるよう、
努力を怠らず、
更に気を引き締めて、
頑張って行きます！！