彫師は最初から絵が上手いのか

SHUNです!!

 

よくお客さんから質問されます。

「彫師さんは、最初から絵が上手かったんですか?」

 

実は、

そんな事はなくて、

これは自分の話ですが、

彫師を目指そうと思うまで、

絵なんてロクに描いたことはありませんでした。

 

中高の美術の授業くらいですかね。

嫌いではなかったのですが、

率先して何かを描いたことも無く。。。

 

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ストローカーに見習いとして入って、

殆どゼロからスタート、

毎日毎日勉強して絵を描いて今に至っているのです。

 

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見習いの一番最初の頃に描いた薔薇。

酷いですね。。。(笑)

これ以上は恥ずかしくてお見せできませんが。。。

 

お客さんを彫らせて頂けるようになってからも、

勿論毎日勉強。

描いて描いて描きまくって、

時には画材や違うスタイルの、

水彩画や油絵、彫刻なんかにも興味を持ち、

その好奇心、探究心が引き出しの量を増やしてくれました。

 

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ごく一部ですが、

下絵のファイルも積み重なる程。

 

自慢出来る量でもないのですが、

自分のブレインがここには詰まっております◎

 

しかし、

世の中には絵が上手いから彫師になった人もいます。

 

美大卒の彫師や、

絵を描く趣味や特技が転じて、

彫師を目指している方も今の時代は多いです。

その人達は、

言うまでも無く絵のクオリティは高いのですが。。。

 

「絵が上手くないと彫師になれないんですか?」

 

見習いの募集をしていますかと、

時々ご連絡頂くこともあって、

よくこの質問されますが、

先にも言った様に、

絵が上手くなくても彫師にはなれます。

 

無論、

見習いからしっかり絵の勉強をして、

努力を怠らず、

お客さんを彫れるクオリティになってからです。

 

それよりも、

大事な事は沢山ありますし、

やる前に想像している事と、

現実も大きく違ったります。

 

『カッコイイから』

『お金が稼げそうだから』

 

そう言う理想も結構。

 

でも、

実際は彫らせて頂いている時以外は、

ひたすら絵を描き続けます。

 

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壁の下絵の量が物語る様に、

何枚も何枚も絵を描いてきた、

先輩の翼さん。

 

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彫師見習いの頃は、

基礎中の基礎を描いて学び、

引き出しの数を増やしていきます。

真剣な背中の新人くん。

 

意外と地味なのです。

彫師は皆、

背中丸めてずっと絵を描いています。

でも、

これが大事◎

 

絵が上手いよりも、

絵を描くことが好きな人。

絵を描き続けても嫌にならない人。

 

そんな人が、

きっと良い彫師になれます◎

 

最初から、

完璧に絵を描ける人はいません。

勿論、

美大生ですら、

初めて鉛筆と紙を持った頃があったでしょう。

 

今、

彫師を目指している人。

絵を楽しんで描いていますか?

 

自分もまだまだ、

毎日毎日が勉強勉強◎

 

明日から12月。

いよいよ年末。

2016年、

やり残しの無いように、

突っ走って行きたいと思います!!