彫師のVSOP

彫師のVSOP

KANです。
彫師という仕事は文字通り、肌に墨を彫り込むことである。
彫り屋さんでもなく、彫り人でもなく、彫【師】。
【師】とは?
師匠、先生という意味でもあるし、
その技芸に卓越した専門家という意味でもある。
20歳の駆け出し彫師もいれば、その道数十年のベテラン彫師もいる。
すべてひとまとめに、世間では彫師と呼ばれる。
つまり人間的な部分抜きで、職業が通称「彫師」。
先日のある記事。
人として成長するための必要な要素とは
【VSOP】である。。。と…
【V】…20代ではバイタリティ
【S】…30代ではスペシャリティ
【O】…40代ではオリジナリティ
【P】…50代ではパーソナリティを磨けと…
年齢別に分けることは、さておき、
一番磨き上げるのが困難なのが、パーソナリティなんだと
自分は捉えた。
気持ちが先走っても、人間性が伴わないとイカンのよと。
上手くなって雑誌を飾りたい。。。
有名な彫師になりたい。。。
そんな野心を持ち続けながら、仕事に向かうことももちろん大切。
だけど刺青を刻みたい人があってのこの仕事。
決して勘違いしちゃあいけない。
お客さんが一生背負っていきたいものを、
誠心誠意、技の全てを出し切って彫り上げる。
これがやっぱり彫【師】でなければいけない。
根底にあるその軸をブレずに持ち続けること。
相手の気持ちを考え、
自分にうぬぼれず、
人のために動く。
~【師】と呼ばれるからには、人一倍の努力が必要。
月日が解決してくれるものでは絶対にない。
彫【師】としてお客さんを迎えることができるよう、
そういう意味での4要素。
それができなきゃ、ただの刺青好き。
自分の身体に自分の好きな柄を一生彫ってろと( ̄▽+ ̄*)
VSOP。
二日酔いの吐き気のように、頭から離れね。
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