タトゥーのリメイク&カバーアップ。。。

タトゥーのリメイク&カバーアップ。。。

KANです。
タトゥーとは、肌にインクを入れることで、
決して無くならない。。。
消えてしまうこともない。。。
だけど人間は、生涯成長し続け、
その時々に想うことも当然異なってくる。
そこにタトゥーへの新たな気持ちが生まれるってコト、
やっぱりあります。
以前彫ったものに対する後悔ということではなくて、
さらなる欲求とでもいうのでしょうか。。。
今日はそんなテーマで,,,。
9月のダウンロードカレンダーをご覧いただき、
若い時に彫ったトライバルをパワーアップさせたいとのこと。
$ストローカータトゥーの舞台裏
モチーフはパンサー。
トライバルと絵って、正反対の表現方法ですから、
見事に融合するってワケにはいかないのですが、
ご希望に合わせて思い切って彫ってみました。
サソリのトライバルをかわして、龍を。
$ストローカータトゥーの舞台裏
トライバルは黒一色ですから、色合いも濃い。
龍のウロコを黒ベタにすることでトーンを合わせ、
遠目からみて龍がまず目に入るよう
コントラストを強めに彫ってみました。
プレイハンズ(祈りの手)をスカルにしたい。
$ストローカータトゥーの舞台裏
綺麗にはいっていますし、見せていただいた時に
やめたほうがいいと何度もお話ししたのですが、
意志は固く…
$ストローカータトゥーの舞台裏
しっかり彫られている筋彫りを隠すこと、
これがなかなか難しい(笑)
生かせるライン、消すライン、いろんな要素を天秤にかけ、
考え得るベストを探し出しました。
こういう仕事はホームページのWORKSにも載せませんし、
ブログでご紹介するべきかもずいぶん悩みました。。。
他の彫師が精魂込めて彫り上げたものに手を付けるって
彫師同士知ることはなくても、やっぱり気持ちの良いものじゃない。
自分が逆の立場だったら、さみしい(-。-;)
「あとでどうにかなるじゃん!」とか
「カバーアップできるんだから,,,」とか…etc
彫るということを安易にも考えてもらいたくないから。
じゃあ、なぜするのか?
「そこにお客さんの想いがある」から。。。
それを否定する権利は彫師にもないと思うのです。
すべてに全力を出すこと。
プロとして、コレも大事なことです。
リメイク、そしてカバーアップ。
もちろん、物理的に不可能なこともありますが、
求めるお客さんがいる限り、
取り組んでいかねばなりません。
参考にしてほしいような、してほしくないような(笑)
そんなブログになってしまいましたが、
これも立派な舞台裏。
今月もあと1週間、頑張っていきます(^。^)
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