水門破り張順、背中甲羅彫り。。。

KANです。

 

 

今日は背中の和彫りが仕上がりましたので、ご紹介しますね。

 

水門破り張順（ちょうじゅん）。。。

 

「水門破り」は、水滸伝（すいこでん）に登場する英雄・張順が

敵陣に潜入するために水門を力任せに破った場面。

和彫りでも非常に人気のある柄ですね。

 

刺青の中の人物に更に刺青が入っているものを「二重彫り」といいまして、

この細かい描写も魅力の一つ。

水門破り張順の場合は、大蛇になります。

途中経過画像ですが、こんな感じ⬇️

 

絵の構図はある程度同じなのですが、

二重彫りは彫師の裁量でデザインが変わりますので、

ここも愉しめる部分かと思います。

顔に色入れも施しまして、肌に馴染んだ状態がこちら⬇️

 

背中は図柄のみの抜き彫り、

額まで彫った甲羅彫りとおおまかに２種類の仕上げ方がありますが、

水門破りの場合は背景に水の流れが無いと成り立ちませんので

甲羅彫りをお勧めします。

 

 

トータル58時間、21回。2年ちょっとで完成となりました。

仕上がると少しだけさみしい気持ちになりますが笑、

ありがとうございました。