弱肉強食。。。

弱肉強食。。。

KANです。
私事ですが、20代前半の頃、
オフィス勤めをしたことがあります。
横浜西口の綺麗な高層ビル。
支社長がいて、課長がいて、営業マンがいて、、、
壁には、売上達成の巨大な棒グラフがあり、
「今日も頑張るぞー、おおぉ！」みたいな（笑）。
そこで3年ほど
広告デザインやコピーライティングの仕事に就いていました。
時はバブル景気。。。
制作部、営業部の先輩たちに
毎晩のように飲みに連れて行ってもらったことを覚えています。
今思えば、本当に可愛がってもらってました。
「呑んでるから直ぐ来い！」は当たり前。。。
「お前頑張ってるな！」から
「ナンパしてこい！」「電柱に登れ！」まで。
大人の基本や上下関係をしっかりと叩きこまれました。
ふと、
そんな会社というヤツと、今の仕事と比べてみた。
どちらも長所短所があるのだろうけど、
彫師の、量的な刺激が少なすぎる。
特に人からの。
会社組織に身をおいてみたから
わかることなのですが、
世代の違う多くの先輩たちに囲まれているわけでもなく、
お客さんにドヤされることもない。
先輩に酌することも、
気疲れする呑みニケーション（死語ですね）もない。。。
もちろん、彫師は素晴らしい仕事だと思っています。
でも世間的には「ゆるい」環境なんだなぁ。
というか、もっともっと大変な思いをして
日々仕事をしている人たちがたくさんいるということ。
動物園とサバンナの違い。。。
彫師稼業にあぐらをかいてると、
人に対して気遣いのかけらもない、
トンチンカンなことをしてしまう。
浮世離れってやつです。。。
20代の生き方って、振り返ってみるとすごく重要。
人生の礎となるこの10年をどう生きるか。
いわば基礎トレーニングのような時なんですね。
刺激をくれる人がどれだけいて、
彼らから何を吸収するのか。
どんな職種においても、
これはすごく大変なことです。
懐に飛び込んでいかなきゃ、
教えてもらえないから。
獣のような貪欲さは、
今や時代遅れなのかもしれないけど、
危機感を持って、成長をしていかないとね。
この先、ずっと彫師でいるために、
経験値を上げる努力を惜しんではいけないよということだけは、
人生の先輩として言い続けるつもりです。