他店梵字に龍袖三分。。。

他店梵字に龍袖三分。。。

KANです。
昨年冬にスタートしたカスタムワークが、
ここ最近、どんどん仕上がってきました。
大きなサイズになりますと、数回に分けて
徐々に仕上げてゆくといった流れになります。
ペースの早い方ですと月二回、平均すると月一回くらいかな。
仕事の合間をぬって通っていただいて、完成へと近づいてゆくわけです。
こちらのお客さんは他店で彫られた梵字が
右上腕に大きく入っていまして、
それを生かしたカタチで和柄の龍で仕上げたいとのことでした。
胸の額(がく)は
自分の彫った作品で気に入っていただいたのがありまして、
しましま模様?にならない感じでアレンジさせていただきました。
ストローカータトゥーの舞台裏
袖先は伝統的な牡丹見切り。。。
ストローカータトゥーの舞台裏
いわゆる「和彫り」なんだけど、人とはちょっと違う味付けで,,,
そんなリクエスト。
ストローカータトゥーの舞台裏
自分流のアレンジも加え、喜んでいただけました。
トータル16時間ほど。
Mさん、お疲れ様でした(_ _)
こういった大きな和柄は、
龍を紙に描いてぼかしを付けて、完成図はこうです、いかがです?と
お見せすることができません。
個々の身体に合わせ、
彫りながらその場でフリーハンドで描く部分が多くある。
彫師として完成図は頭の中に出来上がっているのですが、
お客さんはどういう風に仕上がるか楽しみでもあり、
不安になることもあります。。。
だからこそ信頼関係がとても大事。
彫師にとっては日常でも、お客さんにとっては一世一代の彫り物。
これからも気を引き締めて取り組んでゆきたいものです。