職人なのかアーティストなのか?タトゥー見習い2021年

KANです。

 

 

彫師はタトゥーアーティストとも呼ばれますよね。

英語ではそう呼ばれる仕事ですが、

自分には少し違和感がある。

職人的な仕事なのかなぁと。。。

 

職人とアーティスト。。。

彫師におけるこの定義ってホントに難しくて、

正直なところ自分も明確に説明できません。

 

職人とは?

自分の技能を活かして

他人が必要としているものを

作り出す仕事をしている人。

 

アーティストとは?

技能レベルに関係なく

独創性だったり、社会への提起だったり、

自分が伝えたいことを生み出す人。

 

 

他人が良いと思うものを作るのが職人。

誰のためにそれをするのか?

そこが根本的に違います。

 

ただ多くの職人さん達は

対価として賃金を受け取りますので、

プロとしてタトゥーを生業にしてきた

先人からすると職人的な仕事だね

ということになるかもしれません。

 

 

お客さんからのリクエストに

沿ったものを的確にデザインし、

かつアーティストとして

お客さんの期待を超えるものを生み出す。

相手のために施すわけだから、

自分の感性に任せて進めることは出来ない。

(そういうアーティストも世界にはいますけど)

赤い薔薇だって、緑の龍だって

お客さんにとっては意味があるのです。

あんたが彫ってくれてよかったよと

言ってもらわなければ意味がない。

そこがもっとも大切な部分であり、

多くの先輩彫師たちが長い期間

この仕事を続けていける最大の理由。

本質的な彫師の存在意義って

昔とそう変わらないのですけど、

時代のせいもあるかもしれません…。

インスタグラムでのいいねの数や

同業からの評価なんてクソくらえです^^。

 

 

彫師になりたいと思う若者たちが増えてきていて、

その事自体大変喜ばしいことなのですが、

人様の役に立ち、人様に生かされている

という本質がおろそかになっていきそうな

これからの時代は本当にさみしいです。

 

 

 

ストローカーは2021年

もう一度原点回帰するべく、

イチから彫師を育てたい。

礼儀を重んじ、気配りができる。

ネット情報に頼らず失敗経験を糧にできる。

人から叱られたことを素直に消化できる。

プレッシャーへの耐性を持ち、精神的に成熟できる。

 

重いですか?。。。笑

 

社会経験を積んだ方からすると

なんだ普通のことじゃないかと笑っちゃいますよね。

世間では当たり前のことが、出来ない人が多い。

ごめんなさいさえ言えない子もいる。

これも事実です。

15年以上にわたり見習いを受け入れてきましたが、

最近は本当に打たれ弱い子が増えました。

ストレートに拒絶反応を示す子が多いですから。

それでも諦めず育ててゆくのはものすごく大変ですが、

ストローカーはお客さんの気持ちに対して

真面目に向き合う彫師がどうしても必要。

そして育てていかねばならない。

 

道を極めようという職人的な強い思いと

アーティストとしてのスパイスを愉しみ続けられる、

そんな

彫師見習いアシスタントを募集。

 

厳しいという意味ではないのだよ。

半年や一年で何かが見える仕事ではなく、

暗闇の中でも諦めず食らいついてきたものだけが

見られる絶景があるのだよ。。。

 

 

 

お問い合わせ:info@stroker.jp