紫龍袖九分、般若、能面、和彫り
KANです。
今日も和彫りをご紹介しますね。
紫龍袖九分。。。
ずいぶん前にぼかしの龍、紫の炎という
カラーコンビのものを彫ったことがありまして、
同じような雰囲気で!とリクエストいただきました。
背景までしっかり和彫り、
お疲れさまでした&ありがとうございました。
こちらの方は肩から手首まで仕上がっておりましたが、
胸に般若を付け足し。
袖五分から七分or九分延長、
胸の付け足し、背中への拡大…
和彫りはすべて違和感なく、
額(がく)背景が繋がるよう彫らなければなりません。
これは結構難しいんです。
合わせも自分の彫ったものだとかなりスムーズです。
左胸も引き続きよろしくお願いいたします。
三人目のお客さん、現在背中に進んでおりますが
せっかくなので以前彫らせていただいた両腕&胸を撮らせていただきました。
3年半くらい経ちました。
当時のブログは >>こちら
引き続きよろしくお願いいたしますm(_ _)m
最近XやTreadsで彫師を名乗り、
タトゥーモニターを募集している子達をよく見かけます。
多少下手でもいいから安く彫りたいというニーズもあるでしょうから、
それ自体、勝手にすればいいんじゃね?と思ってますが、
彼らの投稿に中国から仕入れたと思われる偽物インクを見てしまったのです。
プロとして使うアメリカ製メーカーのインクは
1オンス(約30ml)で$14(約2,000円)。
16色だと30,000円くらいの決して安くないものになります。
それが中国のショッピングサイトで検索すると16色で4,600円。。。
ありえないんです。
正規メーカーも粗悪なコピーインクの存在は把握していて、
注意喚起をWEB上でも行っているのですが、
最近は特にひどくなってきていますね。。。
SNSにアップしている本人達は
正規or偽物の区別さえつかないかもしれませんが、
どんな成分が入っているか分からない粗悪な偽物インクを使ってはいかん…
お客さんに安全を担保するのは、彫師の最低限の責任だと思います。
安い彫師、近い彫師どっかにいませんか?と
探している人も少なくないと思いますが、
プロとエセは全く別次元です。
値段も腕も当然違います。
タトゥーをいかに長く綺麗に残すかといった基礎技術も違います。
使用する針やインク、衛生管理も違います。
音信不通にもなりません。
偽物のタトゥー用品については、またあらためてブログにします。