額に汗、かいてるか?

額に汗、かいてるか?

KANです。
最近、アメブロのメーラーで
メッセージを立て続けにいただきました。
彫師を目指しています。
絵が上手くなるにはどうしたらいいですか?
とか、
彫師目指して、絵を描いています。画材は何を?とか、、、
お一人は中学3年生、もう一人は高校1年生。
その若さで将来の夢を持って、
行動しているというのは素晴らしいことです。
立派だなぁ!と心から思います。
自分なんか、10代の頃、何も考えてなかったしな。。。
彫師が将来の夢!と思ってもらえるということは、
今の自分たちの仕事を、
彼らが認めてくれているというワケですから、
そういう意味では、とても光栄で、身が引き締まる思いです。
絵が上手いというのは、
彫師としてアドバンテージ(優位性)は、確かにあると思う。
だけど、それが全てじゃないし、
現時点で、絵にこだわるべきでもないかなと思います。
誰だって練習してコツをつかめば、絵は上手くなる。
絵やデザインを活かす職業は、たくさんありますね。
漫画家、イラストレーター、デザイナー…。
和にこだわるなら着物絵師とか。
デッサン力や感性が必要で、かつ絵に関わる仕事なんて、山ほどある。
じゃあ彫師は何が必要?
人の気持ちをくみ取る真摯な気持ちだと、自分は信じてる。
彫師とは、人様の身体に墨を入れる仕事。
紙に描くワケでもなく、好き勝手に彫るワケでもない。
彫師の目の前には、必ず対する人がいます。
針の痛みよりも絶対に優先したい何かがあるからです。
それを感じてあげることができなければ、彫師としては失格です。
その人のために、描くわけだからね。。。
それを学ぶ効率的な方法は残念ながら、ない。
社会に出て、身をもって教えてもらうしかない。
でもそれは、どんな仕事からでも学ぶことができる。
苦労は買ってでもしろと、オトナは言いますが、
これは本当です(笑)。
特に彫師になりたいのなら、迷わず買って損はない。
とにかく今日からでも出来ること。
家のトイレ掃除を毎日してみる。。。
そうすると、日々綺麗に保ってくれている人の気持ちがわかります。
そして絵を描くなら、お客さんをイメージして描いてみる。
たとえば友達。その人に蝶のtattooを彫ってくれと頼まれた。
さぁ、どうデザインする?
今まで気ままに描いていた絵が、
そして絵に対する自分自身の姿勢が、
確実に変わるのが実感できるはずです。
$ストローカータトゥーの舞台裏
今この瞬間にも、彫師を目指して努力しているヤツがたくさんいる。
もちろん現役彫師だって描いている。
彫師なんて途中で挫折したら、ツブシはきかねぇぞ(笑)
気合い入れて、目指せ。
5年後、10年後。。。
人様から必要とされる彫師になっていることを
楽しみにしています。
頑張れ、小僧たち☆
$ストローカータトゥーの舞台裏
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