覚えておきたい、英字筆記体タトゥーのウンチク。。。
KANです。
今日は英字筆記体タトゥーを彫る際に自分が
お客さんに話していることをシェアさせていただこうと思います。
筆記体は体の左右どっちがいいの?
英語でなにか彫ろうと思った時、
その単語やフレーズに合ったフォントを選ぶことになるかと思います。
その中で多いのが筆記体。
ひとことで筆記体といっても、さまざまな書体があるのですが、
今日はベーシックで人気の筆記体『Edwardian Script』を使って
簡単にご説明したいと思います。
筆記体は右に傾いている斜体フォントがほとんどですので、
部位によってバランスよく見えたり、そうでなかったりすることが多々あります。
例えば上腕に彫る場合、左右どちらがバランス良く見えますか?
【 ↓右上腕の場合 】
【 ↓左上腕の場合 】
一般的に上腕の場合、斜体がかかった文字ならば
左腕のほうがバランスが良くなります。
腕の前から後ろに向かって傾斜しているので、流れも合う。
ただ絶対ではありません。
個々の主観にもよりますが、それほどバランスが悪くなるというわけではないので、
腕に水平に彫る場合は、お好みでどちらでも良いかと思います。
胸の場合はもう少しわかりやすいです。
デザインとして、みぞおちから肩に流れを作るようにすると
どんなデザインでも比較的バランスが良くなるので、
この流れを踏まえたうえで見ていきましょう。
下の画像、どちらのバランスが良いでしょう?
向かって右のほうがバランス良く見えませんか。
文字を斜めに配置してみると、よりわかりやすくなりますね。
向かって左の文字は斜体がよりキツくなり読みにくくなりませんか^^;
傾きすぎというか。。。
右のほうが読みやすく安定した感じになります。
鎖骨に沿って文字を彫る場合も同様です。
「左右どちらでもいいんだけど迷ってる」場合なら、
文字の傾斜も踏まえながら、バランスを考えて向きを選ぶというのが間違いないかと思います。
今日は上腕と胸の例ですが、
身体の全ての部分、バランス良く見える流れというものがありまして、
それを考慮するとより愛せるタトゥーになります。
このほかに首下に弧を描く様に彫る場合、
おへその上に弧を描いて彫る場合、
書体選びや筆記体のバランス調整などなど
ケースバイケースでさまざまなアドバイスをさせていただいています。
英字筆記体タトゥーは左右で見え方が違う。
彫師は誰も同じではありませんし、ノウハウや伝え方も異なります。
ぜひ誰もが良い彫師に出会い、
後悔のないタトゥーを楽しんでもらえたら,,,と心から思います。











