水墨画デザイン3作品
ぶーです。
本日は、水墨画デザインを3つご紹介します。
一つ目は椿のデザイン。

二の腕の内側に施術させていただきました。
花びらは、筋を薄墨でひき、花びら自体もぼかしを入れずに薄く表現しています。
日本画や水墨画にある余白の美しさや、侘び寂びに通ずるところかと思うのですが、線数を少なく、塗りをシンプルにすることで、かえってモチーフが際立つことがありますよね、
まだまだ試行錯誤中ですが、今回のデザインもそういったところを意識してみました。
今回、下絵の段階では花びらに少しぼかしを入れた絵を準備していましたが、施術中にお客様と相談しながら最終的な形を決めていきました。
ありがとうございました。
二つ目は、蠍座をモチーフにした抽象的なデザイン。

蠍や星座そのものを描くのではなく、蠍座の星の配置をベースに、水墨画の筆跡や墨の飛沫を組み合わせて構成しました。
一見すると何のモチーフかわからないけど、本人だけがわかるデザイン。
そんな控えめな表現を好まれる方も少なくないですよね。個人的にもとても好きな方向性のデザインです。
部位についても事前には決まっておらず、当日に下絵を当てながら相談して決定しました。タトゥーは紙の上のデザインだけで完結するものではなく、身体に乗せて初めて完成形が見えてくるので、この工程はとても大切にしています。
最初に入れたいモチーフが決まることの方が多いと思いますが、身体に彫るものなので、個人的には身体の形に合わせてデザインを考えることもとても大切だと思っています。今回も実際に当てながら調整できて良かったです。
ありがとうございました。
三つ目は、肩から二の腕にかけて施術させていただいた梅のデザイン。


水墨画では定番ともいえるモチーフですね。
実は打ち合わせの段階では、肩から胸方向へも枝が伸びていく構図を想定していました。写真を見るとうっすら転写の跡が残っています。
ですが、実際に転写した段階でお客様から「胸には伸ばさず、縦方向に流したい」というご提案をいただきました。
こうしたやり取りは本当に勉強になることばかりです。
彫師として少しばかりですが、経験を重ねる中で、「こうした方がまとまりやすい」「この構図の方が綺麗に見える」といった自分の中でのセオリーが自然と身についてきた反面、その枠から少し外れてみることで思いがけない発見や学びがあることも。
お客様の感覚や好みは、その方だけのものです。
だからこそ、彫師の意見だけで進めるのではなく、フラットに意見を出していただけることはとてもありがたいですし、結果として唯一無二のデザインにつながることも少なくありません。
完成した作品を見て、一緒に作り上げたと感じられる瞬間は、この仕事をしていて特に嬉しい瞬間の一つです。
今回ご紹介した3作品は、どれも同じ水墨画というテーマを持ちながら、それぞれ違った雰囲気、魅力のあるデザインかと思います。
これからも墨の表現や余白の使い方を勉強しながら、水墨画ならではの空気感を表現していけるよう励んでいきます。
以上ぶーでした。
ありがとうございました。






