和彫り龍、袖三分から袖七分へ
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2018年6月10日
KANです。
今日は和彫りの作品を。
昨年夏に仕上げさせていただいた袖三分の龍。
今年に入り、袖七分にしたいの相談を受けました。
和彫りのガク(額)というのは、
継ぎ足せるように彫るのが基本。
胸にタイコを足したい…
腕の額と背中を額でつなげたい…などなど
延長されることもあるだろうと
それを踏まえて見切りを彫ります。
もちろん例外もあり、
現在では彫師の自由な発想で
額をきることもありますけどね^^。
自分が彫ったものであれば、
当然延長するのも比較的簡単。
少々悩んだところもありましたが(汗)、
無事筋彫り完了。
あとは袖三分だったことを
いかに分からなく、
どれだけ自然になじませていくか。。。
途中経過です。
期間がそれほど空いていなかったのが
幸いし、キレイに馴染んできました。
肩の後ろの見切りも
背中に額をつなげることを考えて
おさめてあります。
色飛びが少しだけありますので、
これは今後無料にてお直しさせてもらいます。
時間も手間もかかりましたが、
ひとまず袖七分への延長計画、無事終了。
Mさん、しっかり通っていただき
ありがとうございました。
またご縁がありましたら、
どうぞよろしくお願いいたしますねm(_ _)m