タトゥーマシンうんちく

KANです。

 

本日の刺青雑学は、タトゥーマシン。

美容師さんのハサミ、料理人の包丁同様、

職人の命とも言えるツールです。

これを扱えなければ、彫師として始まりません^^

 

タトゥーマシン分解

どんなパーツが使われているか、

簡単にご説明しようと思います。

 

↓タトゥーマシンを構成する主なパーツです。

このフレームは真鍮製、金色に輝いていますね。

鉄、アルミ、ステンレスなど様々な素材があるんです。

左の黒い円柱はコイル、

鉄心に銅線を何重にも巻いたものを通常2つ使います。

 

 

タトゥーマシン分解

ちなみにフレームにも色々なネーミングがありまして、

これはブルドックというフレーム形状。

昔の電話に似たテレフォンダイヤルとか、

J英文字に似ているJフレームとか、

色々あります^^

 

右上の薄っぺらい金属板2枚はスプリングと言いまして、

板バネのような働きを。

その下の黒い棒はアマチュアバーと言います。

左上はコンタクトスクリュー類。

細かい働きは、

かなりつまらない話(笑)になりますので割愛しますが、

この程度のパーツ数なんですね。

想像より、すごく単純な構造なのが、

お分かりいただけるかと思います。

 

仮組みすると、こんな感じ↓

タトゥーマシン分解

電気を流すとコイルは電磁石になり、

黒い棒が引き寄せられる。

そうすると上のネジから離れることになるので

電気の流れがカットさせる。

カットされると板バネの力で戻るので、また電気が流れる。。。

その繰り返し。

説明が下手で恐縮ですが(汗)

これが針を上下運動させるワケです。

 

一秒間に80〜150回上下運動を繰り返しますので、

チクチクという感じではなく、

ジーっと鈍く切られているような痛みを感じます。

痛みの実証実験は>>こちら

肌に刺さる深さは部位によっても異なりますが、

0.3〜0.5mmくらい。

 

 

スーパースローカメラでの施術風景の動画ありました↓。

 

スローで見ると、ちょっと不思議な世界です。

 

自分の使うマシンの数台は1999年製。

かれこれ16年めになりました。

パーツを交換することで、長く使えます。

まだまだ現役^^。

 

ミッキーシャープス

 

興味を示すお客さんには

休憩の際に持たせてあげると喜びます^^。

ずっしりとした重み、無骨な質感、

針が動く時の細かな振動。。。

未体験ゾーンです(笑)。

マシンに触れる機会はそう多くないので、

いろいろな意味で刺青を知っていただければと…☆

 

今日はタトゥーマシンについて、

簡単にご紹介させていただきましたm(_ _)m