目指したい、9のストローカースタイル

KANです。

 

ストローカータトゥーもオープンして、13年めになりました。
自分、20代は色々な仕事をしておりまして、彫師としては遅いスタート。
若い時から彫師一本で生きてきたわけではなく、
回り道したからこその視点というのかな。
思い返してみると20代での様々な社会経験が、
スタジオ運営の糧になっているなぁと実感しています。
オープン当時から「こうであったらいいなぁ」というスタジオのカタチ。
今日は目指してきたものを整理してみたいと思います。

 

 

おまえは偉いのか。

彫師って、お客さんに敬語を使われることが多い。
世間一般では小僧扱いの年齢であってもね。
ゆえに自身がそれ相応の尊敬される人間だと勘違いやすい。
ふんずりかえって偉そうな彫師。
これが自分は一番嫌い。
一般社会同様の、大人としての言動やマナーがまず基本。
キチンとしているんだけど、人間っぽくて気さくであったかい…。
言葉にするのは難しいんだけど、これは大切にしていきたい。

 

 

Open everyday。

スタジオに行ったら閉まっていた,,,。
予約した時間に居ない…。
プロであるなら、これは絶対ナシだと思う。
いつ行っても開いている、彫師と話ができる。
自分がお客さんだったら、これがいい。
だからストローカーは年末年始以外、正午から20時まで必ず開けています。

 

 

清潔感って大事。

お子さん連れのお客さんも多いです。
時に裸足でスタジオを走り回ることも(笑)。
自分が親だったら、汚いスタジオには連れてゆきたくない。
だから毎日掃除をし、床やトイレを清潔に保つ。
普通の店じゃあ当たり前の事だけど。

 

 

彫り賃は時価じゃない。

彫り上がって、会計時。
彫師「いくら持ってきた?」
お客さん「10万です」
彫師「じゃあ10万」、、、他店でのお客さんの経験談です。
ストローカーは安さを売りにするスタジオではありません。
とはいえ、高い料金でもないと思いますが、
具体的な見積もりを打ち合わせ時、または施術前に必ず伝える。
予約金、針代などもナシ。
予算内で!ということであれば、それに合わせてデザインする。
今のところ消費税も込みですが、
税率10%に上がったら、もう限界かもしれないなぁ(汗)。

 

 

彫り物は大人の愉しみ。

青少年保護育成条例などにより、18歳未満への施術は違法なので、
何があろうと彫りません。
ストローカーでは少しハードルを上げて20歳からOK。
刺青は大人の愉しみ。
彫ることによって様々な変化やリスクがあるんですね。
それがわかるオトナのためのスタジオにしてきたつもり。
前途洋々な10代にはまだ早い。
同年代の子を持つ親父として、これは譲れません(笑)。

 

 

すべてオリジナル対応。

どんな小さなタトゥーでもデザインの使い回しはしない。
すべてその人のためにデザインする。
星☆ひとつにしたって、鋭角or鈍角などカタチの個性があります。
そんなことまでこだわっていいの?と言われることもあるのですが、
それが彫師の仕事であり、プライド。
喜んでもらえたら、やっぱり嬉しいんですね、純粋に^^。

 

 

彫師いろいろ。

ストローカーは現在彫師が5名いる。
オールラウンダーであるのですが、それぞれ得意なデザインやタッチがある。
同じモチーフでも彫師によりアウトプットされるものは様々で、
デザインは奥が深いなぁって思います。
次は誰々に彫って欲しい。
考え方によっては贅沢な愉しみじゃないかと。
他の彫師に頼むのは気まずいなぁ,,,そんな気づかいは無用。
「いやいや、すべてをアンタに託すよ」
こう言われたら、そりゃもう彫師冥利に尽きます。

 

 

直し無期限無料。

カサブタ割れによる色抜け、色飛び。
ストローカーでは「無期限無料」で直します。
過去に在籍していた者が彫った作品でも例外ではありません。
極論を言ってしまえば、色飛びするように彫れるんです。
そんなコトする彫師はいませんが、責任は持たないと。
20年経ったって無料で直します。

 

 

毎日情報発信。

2007年から始めたブログも丸8年になりました。
年末年始以外、毎日更新続けている。
彫師の日記ではなく、お客さんへの情報発信という役割。
彫った時や気の向いた時に更新すればいいという訳じゃないのです。
毎日更新すると決めたからにはやり続ける。
そこに意味がある。継続は力なり。。。

 

 

良き言の葉は良きものを招き、悪き言の葉は災いを招く…
だそうです。
大事にしたいスタジオのカタチを書き綴るということで、
ストローカーのこれからの道を再確認する意味もあったりする。
中だるみしないよう、自分にハッパかけていかないとね、
今後の戒めです。

 

日々前向きに、楽しんで彫りに向き合っていこう。

 

tattooQP