リスカ跡の上にタトゥーは彫れるのか?
KANです。
『Scars Behind Beauty(美しさの陰にある傷痕)』
アイルランドの彫師Ryan Kellyが
自傷跡を持つ人々を助けるために
始めたプロジェクトで、
毎週土曜日に無料で
心の健康障害を克服した依頼者の
自傷痕の残る肌にタトゥーを施しているそうです。
そもそも自傷跡の上にタトゥーは彫れるのか?
結論から申しますと、彫ることができます。
ただ傷の深さや皮膚の状態によっては
綺麗に仕上がらないケースもある。
こちらのお客さん、
これらの傷をカバーアップしてほしいとのご依頼。
手首からヒジの間にある傷。
彫師からすると
タトゥーでカバーアップすると
傷よりもっと目立ってしまう。
だったら今の状態のほうが目立たないじゃないか。
そう思って色々お話させていただいたのですが、
「可能な限り見えなくして欲しい。」
そういうお話でした。
モチーフはアヌビス神。
↑施術直後の画像は以前のブログに
ご紹介させていただきましたね。
こちらがちょうど2ヶ月後の状態です↓
まだ隠しきれていない部分に背景をプラスし、
完成となりました。
心配していた色抜けも少なく、ひと安心。。。
こういったカバーアップを彫る場合、
いくつかの注意点があります。
1)傷が完治していなければなりません。
2)傷の上の筋彫りはガタついたり、滲んだりします。
3)ぼかしや色が、薄くなったり濃くなったりします。
下画像はクリックで大きく見られます。
よ〜く見ればわかりますが、
ぱっと見は気にならない状態にまで
仕上げることが可能というのが
おわかりいただけると思います^^
ネット上では、
傷をタトゥーで隠すなんて,,,と
批判的な意見が多いですが、
海外では
過去の象徴である傷痕の上に
美しい絵を乗せることで救われたと、
そういうポジティブな考え方もあるんです。
↓ブログ上段のプロジェクト記事はこちら
現時点では
彼のように無料というわけではありませんので、
たいへん恐縮ですが(汗)
傷のカバーアップについても
通常の料金にて承っております。
傷の程度、隠したいサイズや柄など、
好みもあるかと思いますので、
遠慮なくお問い合わせいただければと思います^^。